牛乳は健康によくない!

 牛乳は今の日本人にとって健康によい食品ではありません。
それは、牛乳に栄養が含まれていないということではなく、牛乳を飲むとさまざまな身体の機能や組織に負担をかけることが問題なのです。

 近年、牛乳の消費量が増えているにもかかわらず、骨粗しょう症患者は増加の傾向にあります。転倒しただけで骨折する子供が増えているのも、以前では考えられないことですが現実です。

 たしかに、牛乳は高カルシウム、高脂肪、高タンパクですが、非常にバランスの悪い食品で、生活習慣病にかかるリスクを伴う食品なのです。

 牛乳消費大国であるアメリカでも、近年、牛乳や乳製品が、がんをはじめ動脈硬化、糖尿病、白内障、骨粗しょう症など重大な疾患を引き起こす危険性があると指摘するデータが次々に公表されています。

● 牛乳は日本人の食性にあっていない

 アジア人や黒人の多くは牛乳を分解する酵素を持たない民族です。
乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)を持たない人が無理に牛乳を飲むと、下痢をしたりお腹が張るなどの症状が現れます。
寒冷で乾燥しているため穀類やイモ類の収穫が期待できない地域に住み、肉類や乳製品を食料源としてきた欧米人は、 六千年以上の時間をかけて離乳期を過ぎてからも分解酵素を失わないしくみを獲得してきました。このような例はむしろ少数派で、哺乳動物としても例外といえるでしょう。


 牛乳に頼らない食文化を持っている日本人が、食性に合わないものをわざわざ摂る必要はありません。
具材を工夫すれば、牛乳よりも味噌汁やお漬物といった伝統食からのほうが、わたしたちに必要な栄養素が無理なく摂れるのです。

 牛乳はアトピーなどのアレルギーの最大の原因であることがわかっています。

これは食性に合わない食べ物を摂ることで、からだが防衛反応をおこしているのです。アトピー治療には牛乳を摂らないことが有効です。

● 牛乳には有害物質が含まれている

 日本のほとんどの牛乳は、抗生物質や成長ホルモン、食性に合っていない餌などを投与された不健康な牛からつくられています。
昔の乳牛や現在でも昔同様の搾乳を行っているモンゴルの牛は、一日に5リットルぐらいの乳しかでません。これに対して、今の酪農では一日20〜30リットルの搾乳が可能です。
生産性・効率重視の酪農では牛のストレスは高まり、それが乳質にも影響を与えていることは確実です。

また、牛乳はダイオキシンの主要な摂取源になっています。欧米人のダイオキシンの摂取源の第一は乳製品だといわれています。


● 牛乳は酵素が死んでいる

 日本の牛乳はすべて殺菌されています。酵素を殺してさらに有害にして飲んでいるのです。
その上、高温殺菌によってタンパク質が変性し体内での分解や消化が落ちます。
また、カルシウムが不溶性になり体内での吸収が低下し、ビタミンB1、B6、B12、葉酸等が壊れてしまうのです。

● 牛乳は栄養バランスを崩す

 カルシウムの摂取量だけを増やすと、マグネシウムの排出量が増えてしまうことが明らかになっています。
昔の日本人やアジア人は、カルシウム摂取量が少ないのにもかかわらず骨が強かったのです。
カルシウム摂取量が多いにもかかわらず欧米人に骨粗しょう症が多いのは、 牛乳を含む欧米人の食生活はマグネシウム含有量が少なく、カルシウムが排泄されやすいからです。




 その上、牛乳のカルシウムはカゼイン(牛乳に含まれるタンパク質)と結合しているため吸収されにくくなっています。
牛乳のカゼインは母乳の三倍もあります。これも成長の早い牛にとっては必要であっても、人間にとっては負担になるだけです。

吸収されてこその栄養です。日本人は消化吸収できないために牛乳のカルシウムを利用できていないのです。

 骨は血液が酸性になるとカルシウムを取り出して血液のPH(ペーハー)を維持する働きがあります。
牛乳のタンパク質は酸を生成し、その酸を中和するために骨のカルシウムが脱灰されやすくなります。

 つまり骨を強くするために飲んでいる牛乳がかえって骨を弱くすることになってしまうのです。

カルシウムは牛乳からでなく、緑黄色野菜、大豆製品、小魚、海草類などから摂るべきなのです。

● 牛乳は仔牛のものである

 哺乳動物は離乳期を過ぎるとまったく乳を飲まなくなります。乳糖を処理するラクターゼやガラクトキナーゼなどの酵素もなくなります。
この点では日本人も哺乳動物としてはきわめて正常な状態だといえます。かつての日本人は離乳後は乳を口にせず暮らしてきたのです。

 牛乳は決して完全栄養食品などではなく、消化機能が未発達な乳児の期間の代用食でしかありません。 すべての哺乳類は消化器官の発達にともなって必ず離乳期を迎え本来の食性へと向かうのです。

 牛乳だけでは仔牛は育ちません。もしも牛乳が完全栄養食品だとすれば、草を与えずに牛乳だけを与え続けていても牛は立派に育ちそうなものですが、 そんなことをすれば牛は死んでしまいます。仔牛にとって理想的な栄養源であるはずの牛乳ですら、本当に必要なのは乳児期の間だけなのです。消化機能が発達した後は、本来の食性(草食)に移行しなければなりません。人間も同様です。


爪や歯の形態や咀しゃく機能から考えても、人間はデンプンを中心とした穀物食が本来の食性なのです。

現在でも世界の大多数の人々は牛乳を飲まなくても健康に暮らしています。
もう牛乳信仰は捨てようではありませんか。

参考資料
 「ビタミン・ミネラル革命」杏林予防医学研究所所長 山田豊文 著 総合法令出版。
 「週刊金曜日 No.391」2001年12月7日号。
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